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2024年04月01日

学校と会社のちがい

新卒社員がすぐに辞めてしまう理由には、仕事の内容や待遇、福利厚生、人間関係、会社の将来性など様々な要因がある。
しかしその他にも、新卒社員が社会人生活を学生生活の延長線と捉えてしまうことで大きな壁にぶつかり、結果として会社から逃避してしまうこともある。

新卒社員側の問題としてとらえるだけでなく、会社としても新卒社員が「学校」と「会社」のちがいをあらためて認識できる機会を与えるようこころがけたい。

【人の集まり】
学校と会社はどちらも人の集まり。
しかし、その中身は当然まるで違う。
学校は、クラス、クラブ、あるいはサークル等、各個人の知識の習得や、人格の錬磨という目的で主に同世代の人が集まる。
そこは、各自の自由がかなり認められ、嫌なときは自身の責任でサボることもできる。
どちらかと言えば個人が優先される人の集まりといえる。
これに対して会社とは、ある目的を達成するために人が集められた、すなわち組織である。
従って、組織の目的達成を妨げるような個人的な振る舞いや、勝手な行動は許されない。
つまり、目的を達成するための組織行動を要請される。
新卒社員が会社を窮屈に感じたり、気を遣うことが多いと感じるのはこの点にある。

【人間関係】
学校での構成メンバーは、先生や職員を除くと、殆どが年齢差のない同世代の若者の集まり。
人間関係といっても、先輩、同級生、友人、サークルの仲間など、どちらかと言うとあっさりしている。
一方、会社における人間関係は、その構成メンバーをみると、若い人もいれば、五十代、六十代を越えた人もいる。
また、社長、部長、課長、係長、一般社員といった職位のちがいもある。
さらに、正社員だけでなく、出向、パート、アルバイト、派遣など様々な働き方の人がいる。
会社の中では、ある目的を達成するために、いろいろな人がそれぞれの職務を遂行している。
そのため、人間関係も非常に複雑になり、タテ、ヨコ、ナナメ、いろいろな人とコミュニケーションを良好にする必要がある。
最近の若い人は、目上の人とのつきあいが苦手で敬遠する傾向があると聞く。
しかしそれでは良い仕事をすることも、良い人間関係をつくることも難しい。
ぜひ若い情熱で、目上の人や先輩社員の胸に飛び込んでいってほしい。

【評価】
学校では人を評価するために主に試験が行われる。
100点満点を取れればそれに越したことはないが、必ずしも100点をとる必要はなく、たとえば60点程度でも合格になり、卒業もできたりする。
一方、会社ではどうか。
会社で60点の仕事をしていたのでは、周囲のメンバーの足手まといになったり、チームワークにひびが入ることにもなり兼ねない。
常に100点満点、時にそれ以上の点数をとる仕事をこころがけなくてなはならない。
会社では毎日の仕事が学校の試験に相当する。
だから、常にベストをつくさなければならない。
そして、その結果が給料や賞与、昇進などに反映される。
さらに会社では、仕事の取り組み方、言動、役割の果たし方、仕事の成果等について、多くの人に評価を受ける。
上司による考課査定だけでなく、取引先、お客さま、同僚、その他さまざまな人から評価される。
仕事のみが満点でも、まだ一人前ではない。
人格の面でも満点に近づくように努力しなくてはならない。

新卒社員を迎える会社では、新卒社員のこれからの活躍に大きな期待をかけている。
会社は厳しい環境の中で生き残るために、熾烈な競争を展開している。
だから会社としては、新卒社員が一日も早く戦力になることを望んでいる。


  


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2024年03月01日

適応して生き残る

企業は環境に適応することを業とする。

企業規模を問わず、環境に適応できるか否かが栄枯盛衰の決め手となる。

社長は、自社の置かれているさまざまな環境の変化に対応して、タイミングよく施策を打ち出し実践することをこころがけたい。

生物の進化をみると、生存に不利なものは自然選択によって淘汰され、そうでないものは生き残り、結果的に環境に適したものが生き残るということがわかる。

例えば、日本の広い地域で生息しているニホンノウサギは、地域によって秋頃から体毛が色落ちしはじめ、冬には毛が白く変わる。
そしてやがて春になると、白い体毛が抜けて茶色の体毛が生える。

雪が降る季節には体毛を茶色から白に変え、敵から見つからないようにしている。

これは生物がおかれた環境のもとで上手く暮らせる性質をもったものが生き残り、より多くの次世代を残してきた結果である。

生物は、それぞれの生息、生育する環境において、暮らしに適した性質をもつ。

会社も生物と同じように生きている。
生きているが故に、おかれた環境に適さないものは生存が困難になり倒産もある。

同じ環境下でも社長によって一大事と考える社長もいれば、そうでない社長もいる。
社長たるもの漫然と時を過ごしてはいられない。

常に自社の置かれている内外の環境について、現象面だけでなく、本質的、構造的に、把握、分析しておくことをこころがけたい。


  


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2024年02月01日

未来からみる眼

三〜五年先のあるべき姿、つまり夢、目標があってはじめて、その実現に向けた経営計画を立てることができる。

社長は将来を過去からの延長線でとらえるだけでなく、未来からみる眼を持つことをこころがけたい。

世の中がどのように変化していくのかを予測することは非常に難しく、規模の小さな企業にとってはなお更である。

見通しが難しく不透明であればこそ、灯台の灯りのごとく、社長はめざすべき将来の姿や目標を明るく灯す必要がある。

夢や目標をもち経営にあたっている社長からは、日頃の会話に「我が社の三年先、五年先」「我が社の目指すもの」「何のために頑張るのか」などといったこたとが日常的に語られる。

その逆に、夢や目標をもたない社長の頭の中は「そんな先のことはわからない」「そこまで考える必要はない」「今を無難に過ごせればいい」といったところだ。

社長は会社を統制していくために、自社は「何をめざし」「何のために頑張るのか」を常にハッキリと明示することをこころがけたい。


  


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2024年01月07日

新年のご挨拶

謹んで新年のご挨拶を申し上げますとともに、このたびの令和6年能登半島地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

被災地の今後の生活の安全と、一日も早い復興をお祈りいたします。

昨今、地域経済はデフレ克服、賃上げと成長の好循環を実現するための大きな転換期にありますが、小規模零細事業者の皆様にとっては、エネルギー価格や原材料費の高騰、人手不足など厳しい経営環境が続いています。
 
依然として油断できない状況ではありますが、本年も引き続きクライアント事業者様にしっかりと寄り添いお支えすることが私たちの最大の使命であり、その力量発揮の真価が問われる年であると考えています。

本年も、積極的にスキルを磨き高めるとともに、クライアント事業者様から一層のご支持をいただけるよう、前向きに挑戦する情熱やモチベーションをもって積極果敢にチャレンジしてまいりますので、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。

この一年がクライアント事業者様の経営者様ならびに従業員様にとりまして、実りある良い年となりますように、心からお祈り申し上げます。

FP1st management group



  


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